Development Note

製品開発や新しい技術をご紹介していきます

先染めジャカードの生地開発

September 28, 2026

播州産地のものづくりを背景に開発した、太番手の緯糸を使用した先染めジャカード「MSC75891」。織り組織による柄表現と起毛加工を組み合わせ、アウターに適した厚みと柔らかな風合いに仕上げました。オリジナル柄の別注にも対応しています。

先染めジャカードの生地開発

先染めジャカードの生地開発|柄・風合いから考えるアウター素材

植山テキスタイルでは、播州産地のものづくりを背景に、糸・組織・加工を組み合わせたオリジナルテキスタイルの企画・開発を行っています。

今回ご紹介する「MSC75891」は、太番手の緯糸を使って柄を織り上げ、さらに起毛加工を加えた先染めジャカードです。

完成した生地だけを見ると大胆な柄がまず目に入りますが、この素材で重視したのは柄だけではありません。

アウターとして使える厚みと存在感、そして着用したときに感じる柔らかな風合い。

糸の選択から織り組織、仕上げ加工までを組み合わせることで、そのバランスをつくっています。

プリントではなく、織りで柄をつくる

MSC75891の柄は、生地の表面にプリントしたものではありません。

あらかじめ染色した糸を使い、経糸と緯糸の組み合わせや組織によって柄を表現しています。

ジャカードならではの特徴は、表面のデザインだけでなく、生地そのものに柄の構造があることです。

裏側を見ると、表とは異なる糸の交差や色の現れ方を確認できます。

こうした表裏の表情を利用すれば、袖口や襟、前立てなど、裏面が見える仕様をデザインの一部として取り入れることもできます。

太番手の緯糸でアウターに適した存在感を

今回の生地では、緯糸に太番手の糸を使用しています。

生地にしっかりとした厚みを持たせることで、柄の存在感だけに頼らず、シャツジャケットやオーバーシャツなどにも使いやすい生地感を目指しました。

生地の柄、厚み、風合いはそれぞれ独立した要素ではありません。

使用する糸や組織が変われば、同じような柄でも立体感や重量感、触れたときの印象は変化します。

そのため、生地開発では最終的な製品を想定しながら条件を組み立てていくことが重要になります。

起毛加工でハリと柔らかさを両立

太番手の糸を使った厚みのある生地に、さらに起毛加工を施しています。

表面に細かな毛羽をつくることで、織物としてのハリを残しながら、手に取ったときには柔らかなタッチを感じられるようにしました。

起毛によって柄の輪郭にもわずかな奥行きが生まれ、フラットな表面とは異なる豊かな表情になります。

秋冬向けのジャケットやシャツアウターなど、生地の質感そのものをデザインとして見せたいアイテムとの相性が良い素材です。

柄から考えるオリジナルジャカードのご相談も

植山テキスタイルでは、既存生地のご提案だけでなく、オリジナル柄によるジャカード生地の企画についてもご相談いただけます。

「ブランドのイメージに合わせた柄を生地から作りたい」

「プリントではなく、織物として柄を表現したい」

「アウター用に厚みや風合いまで含めて設計したい」

といったご要望に対して、柄だけではなく、使用する糸や組織、加工、最終用途まで考えながら生地づくりを進めていきます。

今回ご紹介したMSC75891も、そうした生地設計によって生まれたテキスタイルのひとつです。

品番:MSC75891
生地:先染めジャカード
特徴:太番手緯糸/起毛加工
想定用途:ジャケット/シャツアウター/ライトアウターなど

オリジナルジャカードや先染め生地の開発については、お気軽にお問い合わせください。

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